(1) 総合性 
  「それぞれの体力や年齢、技術、興味・目的に応じていつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会を実現する」ためには、その多様なニーズに応えるプログラムを開発、提供しなければならない。
そうしたニーズに応えるためにスポーツ事業の総合性(多様性)はきわめて重要です。こうした総合性を絶えず求めてきた点に本クラブの第一の特色があります。

 本クラブはこうしたスポーツにおける総合性をさらに一歩進め、スポーツを身体活動の本質的な場とする遊び・文化と捉え、これを文化の中に総合し、文化の育成を目的としています。

 文化を育成する際に不可欠な条件として、地域住民の多様なニーズに応えた多彩なプログラムを提供することの他に、継続性と協創性を挙げることができます。継続性を支えるものは参加者の興味、関心、目的意識と、生活と両立しうる適切な時間設定(時間割)です。
また協創性を支えるものは、共に学び、共に考え、共に創るという参加者の意識と、適切な意見交換の場、発表の場の設定です。設立当初は単発的な講座が多かったが、現在はすべて連続したプログラムとなっており、継続性と協創性が養われていることが窺えます。
高いレベルの文化とはこのようにして形成されるものであり、今後が楽しみといった段階です。
 (2)  格安感 
 第二の特色として格安感を挙げることができます。入会金不要、1ヶ月わずか1,000円で33ものプログラムを自由に受講できるというのは地域住民にとって大きな魅力です。格安感は気軽な参加を可能にします。
 反面気軽な参加は、参加に対する無責任な行動を結果しやすい。設立当初は多数登録したものの実際には参加しない受講者が多く、指導者の準備の都合上、事務局が参加を促すケースもあったが、活動が定着してくるに従い、参加者も安定してきており、参加に対する意識も高まってきていると言えます。現在ではスポーツ及び文化プログラムをバランスよく組み合わせ、毎日の生活の中心にクラブライフを置いている会員が多くみられます。
  (3) 地域住民主体の運営 
   本クラブの第三の特色として地域住民主体のクラブ運営です。本クラブに5つの事業部会
(「指導者部会」5人、「文化・芸術部会」15人、「スポーツ部会」13人、「広報部会」9人、
ふれあい部会」10人)が置かれ、各部会は各プログラム受講者の意見が反映しやすいような
メンバー構成となっています。こうした各部会メンバーから、5人以内の運営委員が選出され、
会長、副会長、事務局、監事を加えた合計25人で運営委員会を構成している。
 

総会は毎年4月に開催され、運営委員会は毎月開催されている。各部会は必ず運営委員会の前に
部会役員会を開催し、早急に解決しなければならない問題点や課題をまとめ、運営委員会で提案し、審議する仕組みになっている。また年度末には会員へのアンケートを実施し、その結果を次の事業計画などにフイードバックさせる努力をしている。


大学を拠点に活動するクラブの場合、スポーツ種目を特化し、プログラムを地域住民に一方的に提供したり、文化的な講座を無料で一方的に提供したりするケースがしばしばみられるが、こうした場合住民は提供されるものを一方的に受け入れざるをえなくなるか、一方的に利益を享受するのみとなってしまいがちである。本クラブは「みんなで創る、みんなで支える」を合言葉にお客さん意識をなくし、受動から能動への転換という困難な課題を割合うまくこなしているように思われます。

 第2に自治的な運営である。設立当初は教員や熟練したクラブマネージャーに頼っていた部分もあったが、現在ではクラブ運営は完全に住民主体で行われていると言える。しかし限られた会員に業務が集中する傾向があり、その点で自治的運営はなお十分ではありません。煩わしい会議や業務は誰かにやってもらいたいという意識は誰にもある。こうしたお客さん意識を払拭する仕組みを構築する必要があります。


 第3に自分たちが何をしたいのか、何を学びたいのかを主体的に考え、主体的にプログラムを作り、参加していくという共通の目標が会員の中に醸成されつつあることであります。会員の積極的な学びの姿勢と、学ぶことへの感謝の気持ちがそのことを証明しています。

 第4に指導者の育成である。設立当初は指導者の大半が本学教員であったが、現在ではクラブ内での指導者も育ち、現在では教員以外の指導者の割合が7割を超しています。 
 (4)会員同士のふれあい  
   本クラブの第四の特色として会員同士の触れ合いを大事にしていることが挙げられます。ふれあい部会を設置し、筑後路の旅、ウォーキング、CCT祭り、夏祭りおどりたい、忘年会・新年会・暑気払い会等を企画し、参加者は増える一方で、平成23(2011)年度のふれあい秋の筑豊バス旅行には、バス2台、80人が参加しました。CCT祭りも150人以上の参加で盛況でした。 

以上、クラブの特色について述べてまいりました。多くの方々が会員となり、共に『いきいきと楽しみ、学び』豊かなクラブライフを満喫することを期待しています。 
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CCT創立理念

CCT創立会長・顧問 片山健二

2012.7.7.更新

 1. はじめに
  東亜大学を拠点にして、地域住民・大学教職員・学生が三位一体となり、「みんなで創る、支える」をモットーに活動する会員制クラブ「コミュニティクラブ東亜(以下「クラブ」という)を平成17(2005)年度に設立致しました。
本クラブは、会員456人(平成24(2012)年6月現在)、スポーツ及び文化・芸術・音楽など合計33種のプログラムを用意する総合型コミュニティクラブです。
 2. クラブの特色
  本クラブの特色として総合性、格安感、地域住民主体、会員同士の触れ合いの4点を挙げることが
できます。